女医

甲状腺の病気はホルモンの乱れが原因|早期発見が何より大切

内分泌器官の病気

妊娠への影響

診察室

甲状腺は生命維持に不可欠なホルモンの製造や貯蔵、分泌を担っています。病気によって機能が損なわれると甲状腺で作られるホルモンを補充したり抑えたりしなければならないケースがあります。甲状腺の病気は若い女性に多いため、甲状腺の病気による妊娠や出産に対して不安がつきまとってしまいます。甲状腺の病気は不妊症や不育症の原因になりやすいといわれています。しかし、きちんとホルモンをコントロールして安定させていれば妊娠することができます。使用している薬によっては胎盤を通過したり胎児に影響を及ぼすものもあるので、主治医とよく相談するようにしましょう。妊娠中はホルモンのコントロールが良くなることが多く、薬の減量、中止ができることもあります。妊娠4〜5ヶ月から後期はバセドウ病の場合は症状が軽くなることが知られています。

出産や育児

服用中の薬が母乳中にでてくるのではという心配があります。これに関しては乳汁中にほとんど分泌されない薬や服薬時間と授乳時間をあけることで解決できることがあります。近い将来出産を希望する場合は妊娠前に手術療法や放射ヨード療法が勧められます。手術後半年から1年で体調も回復し、おなかの赤ちゃんの甲状腺も安定します。癌の手術を受けた人もその後妊娠出産を問題なくすることができます。バセドウ病の赤ちゃんへの遺伝が気になりますが、胎盤を通して胎児に甲状腺刺激ホルモン受容体抗体が届き甲状腺機能亢進症の症状がでる場合がありますが、母親の甲状腺刺激ホルモン拮抗抗体が非常に高い場合を除き、誕生後1〜2ヵ月で新生児の体から消えてしまいます。