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甲状腺の病気はホルモンの乱れが原因|早期発見が何より大切

働く女性は見落としやすい

見落としやすい

患者

喉にある、たった15kgほどの小さな器官が甲状腺です。心臓や肺と同じく、私たちが生きて、動くために、なくてはならない器官です。ここから分泌される甲状腺ホルモンがエネルギーを作り、体温調整し、心臓や胃腸を動かており、生命を維持しています。この甲状腺に関する病気は女性の患者がおおいのですが、もちろん甲状腺は男性にもあります。この器官における代表的な病気のひとつがバセドウ病です。有名人でこの病気を告白する人も少なくないことからわかるように、めずらしい病気ではありません。これは自己免疫疾患のひとつで、甲状腺ホルモンの分泌量が増えてしまう病気です。先ほど説明したような働きをするホルモンですから、これが過剰になると、常に全力で走った後の状態が続きます。そして、心身にさまざまな異常をきたすのです。

症状をチェック

症状でみられる首のはれは、甲状腺そのものが腫大しているためです。体型にもよりますが、通常の約2倍の大きさになれば、自分でも気づくでしょう。痛みはほとんどありません。また、バセドウ病といえば、目が飛び出る眼球突出を連想しがちですが、これは個人差が大きく、誰しもに現れるとは限りません。どの症状が出るのかは人それぞれですが、脈が速い、汗をよくかくことが一般的です。これらの症状で気づく方が多いです。食べているのに痩せていくという特徴があるため、気が付きやすいと言えます。消化器官内科で診てもらったけど異常がなく、甲状腺科に紹介されてきてバセドウ病が見つかった、というケースもあります。このように、症状に気づいてもすぐに甲状腺に結びつかないのも特徴のひとつ。たとえばイライラするなら心療内科に、月経不順なら婦人科に行きがちです。最近では、不妊治療を始めるときに甲状腺機能の検査をする場合もあるので、そこで発覚するという流れも出てきました。とにかく何らかの症状が出てきた場合には医療機関へ足を運ぶことが重要です。